ダイオウグソクムシ 絶食の理由|なぜ…1号〜5号の歴史を振り返る

鳥羽水族館で人気のダイオウグソクムシ。長きの絶食を経て2014年1月23日、ついに死亡したことが明らかになりました。鳥羽水族館では別のグソクムシも絶食状態になっており死亡しています。絶食する理由はどこにあるのでしょうか?


スポンサードリンク

ダイオウグソクムシ鳥羽水族館で人気のダイオウグソクムシ。ダイオウグソクムシたん、と愛されぬいぐるみなどのおもちゃも売れ行き好調の模様。お子さまにねだられたお母さまもいらっしゃるのでは?

今回5年にわたり絶食していたダイオウグソクムシが死亡したのですが、なぜダイオウグソクムシが絶食していたのか、理由を調べてみました。

今回死亡したのは1号グソクムシ

今回死亡したのは鳥羽水族館に入ってから5年間絶食しつづけたダイオウグソクムシ1号さんです。2007年9月に鳥羽水族館にやってきて、2009年1月にアジを1匹食べたのを最後に、エサをまったく食べない絶食状態でした。

死亡する直前にもエサをやっていましたが、興味は示すもののやはり食べず。他の個体はかぶりついていたとのこと。

過去にも絶食で死亡した個体もいた

実は、絶食で死亡したダイオウグソクムシは、今回が初ではありません。鳥羽水族館の公式ブログによれば、以下の個体がやはり絶食で死亡していることが記されています。

ダイオウグソクムシNo.2

生存期間:1年8ヶ月。
鳥羽水族館に来てから、まったくエサを食べること無く死亡したとのことです。

ダイオウグソクムシNo.3

生存期間:3週間。
No.2と同じく、エサを食べること無く死亡したとのことです。

そのほかのダイオウグソクムシ

ダイオウグソクムシNo.4

2年6ヶ月生存。
No.4は鳥羽水族館にやってきてから9ヶ月目にエサを食べたのですが、また絶食状態に入り、次に食べたのは1年4ヶ月後だったとのことです。
食べたのはいずれも新鮮なマアジ。

ダイオウグソクムシNo.5

No.5は現在も生存しており、鳥羽水族館でみることができるようです。エサも食べている模様で、さんまとブリが好物なのだとか。

 
こうしてみると、個体によって絶食しやすいものと、元気にエサを食べるものがあることがわかりますね。

とはいえ、全体的には過去に絶食を経験している個体が少なくとも4体。なかなかエサを食べてくれない傾向があります。

ダイオウグソクムシが絶食をする理由は…

ダイオウグソクムシは、鳥羽水族館だけではなく他の水族館でも飼育されていますが、やはり拒食傾向にあるとのことです。
(→ダイオウグソクムシに会える水族館

こちらは新江ノ島水族館のダイオウグソクムシ

野生ではそうでもないのですが、飼育下ではエサを食べてくれにくいことが、飼育員の方たちの悩みに。明確な原因はまだ突き止めることができていない状況です。

飼育員の方の分析によれば、過去に飼育した中で、エサを(一時的にせよ)食べてくれたのは、10月〜2月の冬季だけ。このあたりに、元々の生態との兼ね合いがあるのではないかと見られています。

野生のダイオウグソクムシの生態では?

野生のダイオウグソクムシは、「掃除屋」の異名を取られるほどガツガツと食べることで知られています。捕獲時におなかがパンパンで動けなくなっていた個体もいたほど…

しかし一方で、深海はとても厳しい環境であるため、エサをほとんど得られない期間が長く続くこともあります。

そういう状況でも生き延びるができるように、あまり食べなくても生存できるような体のシステムになっているそうです。(食いだめができるとの研究も)

このあたりの生態が、絶食の理由と関係していると考えられているといえそうです。

1号たんの神秘

今回死亡したダイオウグソクムシ1号、通称1号たんですが、体重測定で驚くべき結果が出ていました。その結果は以下です。

入館当初(2007年9月)の体重:1040g

2012年11月:1028g

2013年9月:1029g

ほとんど体重が減っていないのです!
この間、エサを食べたのは2009年1月の一度きりです。

なぜ体重が減らないのか?一体どんなカラダの仕組みになっているのか… 残念ながらその謎はまだ解明されていません。

 
なにはともあれ、生命の神秘を私たちに教えてくれた、ダイオウグソクムシ1号たんのご冥福をお祈りするばかりです。

スポンサードリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク

コメントを残す